【8月28日 AFP】米国は28日、親ロシア派武装勢力と政府軍との戦いが続くウクライナ東部で、ロシア軍部隊が戦闘に「直接関与」していると非難した。ウクライナ東部では、親露派が政府軍から複数の地域を奪取、ここ数週間にわたって続いていた劣勢からの巻き返しに成功したもようで、米国はロシア軍部隊が親露派の反攻を指揮している可能性を示唆している。

 ジェフリー・パイアット(Geoff Pyatt)駐ウクライナ米国大使はツイッター(Twitter)で、「ますます多くのロシア軍部隊が、ウクライナ領内で戦闘に直接介入している」と投稿。ロシアが「戦闘に直接関与」し、「『SA22』を含む最新鋭の地対空ミサイルシステム」を派遣したと述べた。

 AFPの記者らによると、親ロシア派が支配するドネツク(Donetsk)市の南郊に政府軍の気配はなく、アゾフ海(Azov Sea)までの100キロに及ぶ一帯の道路検問所には全て、親ロシア派の戦闘員が詰めている。

 ドネツクの南東約30キロの町スタロベシェベ(Starobesheve)では、ウクライナ軍が性急に撤退したことを示す光景が見られた。同国軍の戦車は道端に乗り捨てられ、住民らは放置された弾薬箱の中身をのぞき込み、町の至る所には親露派の戦闘員が立っていた。地元住民はAFPに対し、約30キロ離れたロシア国境の方向から砲撃が始まった後、政府軍部隊は25日に町を去ったと話した。

 ウクライナ軍は、武装勢力が「ロシア人占有者と共に」スタロベシェベの他、激しい衝突が続いていたアゾフ海沿岸の町ノボアゾフスク(Novoazovsk)近くの村々も掌握したと認めた。

 ウクライナ当局の27日の発表によると、過去24時間で兵士13人が死亡。またAFPの記者らは、ドネツクで砲撃を受けた車に乗っていた民間人3人の焼け焦げた遺体を目撃した。同日にはこれに先立ち、さらに3人の民間人が死亡している。