【8月28日 AFP】スペイン東部ブニョール(Bunol)で27日、「世界最大のフードファイト」として知られる毎年恒例の「トマティーナ(Tomatina)」が開催され、果肉まみれで真っ赤に染まった参加者たちがトマトを投げ合った。

 会場となった市内の通りは、オーストラリアや日本、米国などから訪れた参加者と地元住民らで埋め尽くされ、用意された12万5000個のトマトが四方八方に乱れ飛んだ。

 地元当局は昨年から、安全面と経済的での事情を考慮して参加費の徴収を行っており、以前は約4万人いた参加者も、現在は2万2000人に制限されている。

 ブニョールのラファエル・ペレス(Rafael Perez)副市長はAFPに対し、「トマティーナの本質は失われていた。スペースに余裕はなく、非常に危険だった。今は以前よりもずっと楽しめる」と述べ、さらに「祭りの資金が調達でき、より安全に行えるようになった」と続けた。

 東京から来たアヤノさん(25)は、「トマティーナはとても楽しいイベントなので、多くの日本人が参加したがっている」とコメント。また「ブニョールにくるのは4回目。毎年来ているよ」と日本から来た別の参加者がトマトまみれになりながら語った。

 トマティーナは1945年、祭り会場でけんかになった地元住民が、青果売りの屋台からトマトをつかんで投げたことから始まったとされる。(c)AFP/Roland LLOYD PARRY