【8月28日 AFP】インド北部ウッタラカンド(Uttarakhand)州で、畑仕事をしていた女性が、自分を襲ってきたヒョウを持っていた鎌で殺し、一命を取り留める出来事があった。

 現在病院で治療を受けているカムラ・デビ(Kamla Devi)さん(56)はインドのテレビ局CNN-IBNに対し、24日午前にヒョウに襲われ、30分にわたり格闘した末に鎌で殺したと語った。デビさんの腕には包帯が当てられ、右頬には傷跡が多数残っている。

 デビさんは地元紙ヒンドゥスタン・タイムズ(Hindustan Times)に対し、ヒョウに襲われた時には恐怖にかられたものの、「勇気を振り絞って反撃した。今ここで死んではいけないと自分自身に言い聞かせた」と語った。

 デビさんは入院中の病院でAFPの取材に応じ、ヒョウの耳を右手でつかんで、左手で持っていた鎌をヒョウの体に何回も振り下ろしたと語った。目撃者によると、住民らが叫び声を聞いて現場に駆けつけた時には、ヒョウは既に死んでいたという。

 病院の医師によると、デビさんは両手を骨折し、体に深い切り傷を負ったものの、命に別条はなく、快方に向かっているという。(c)AFP