【8月28日 AFP】米西部アリゾナ(Arizona)州の射撃練習所で25日、ウージー(Uzi)サブマシンガン(短機関銃)の射撃訓練を受けていた9歳の少女が、誤ってインストラクターを撃ち死亡させる事故が起きていたことが分かった。

 地元保安官事務所によると、少女は両親に連れられ、娯楽施設「ラスト・ストップ(Last Stop)」内にある射撃練習所「ブレッツ・アンド・バーガーズ(Bullets and Burgers)」を訪れていた。

 少女は「単発」モードでは問題なく銃の操作ができたが、教官のチャールズ・バッカ(Charles Vacca)さん(39)が銃をフルオートマチック設定に切り替えたところ、銃撃の反動で銃が上向きになり、発射した1発がバッカさんの頭に当たった。バッカさんはこの直後、搬送先の病院で死亡が確認された。

 当局はその後、少女の両親が撮影した事故当時の映像から、教官の頭に銃弾が当たった瞬間を切り取った映像を公開した。映像には、少女の左側に立つ教官が、銃の撃ち方を指導している様子が写されている。最後の瞬間には、連射される機関銃の音と、銃口が反動で持ち上がり教官の方へと向けられる様子が収められている。

 射撃練習所のマネジャーが米NBCニュース(NBC News)に語ったところによると、ラスト・ストップでは射撃訓練を8歳から始めることができる。1人当たりの銃の数が世界最高である米国では、7歳から訓練が始められる射撃練習所もある。(c)AFP