【8月27日 AFP】電子たばこを利用したことがある米国の若者の数が、2011年~2013年で3倍に増加したとの統計結果が25日、ニコチンとタバコに関するジャーナル「Nicotine and Tobacco Research」に掲載された。この結果に、新たなニコチン中毒世代が誕生するのではとの懸念が広がっている。

 米疾病対策センター(Centers for Disease Control and PreventionCDC)の調査結果によると、2013年には、これまでにたばこは吸ったことはないが、電子たばこの使用経験はあると答えた若者が25万人以上となった。これは2011年比で約3倍増だ。

 中高生を対象とした調査で、電子たばこを試したと答えた若者の数は2011年には7万9000人だったが、2013年には26万3000人以上に増えた。

 若者の電子たばこ利用増に警告を発する、CDCの喫煙・健康担当レベッカ・バンネル(Rebecca Bunnell)氏は、「一度も電子たばこを利用したことのない若者と比べると、電子たばこの経験者は、約2倍の確率で従来のたばこを吸う意志を示している」と指摘する。

 電子たばこを試したことのない若者の約22%が普通のたばこも試す意志があると答えたのに対し、電子たばこを利用したことがある若者では、約44%が1年以内に従来のたばこも吸うつもりと答えていた。(c)AFP