【8月27日 AFP】イングランド・プレミアリーグのエバートン(Everton)は26日、チェルシー(Chelsea)を自由契約となっていたカメルーン代表FWのサミュエル・エトー(Samuel Eto'o)を獲得したと発表した。

 33歳のエトーとエバートンとの契約期間は2年。チームは30日のリーグ戦で本拠地グディソン・パーク(Goodison Park)にチェルシーを迎えるため、エトーはデビュー戦が古巣との対戦となる可能性もある。

 エバートンを率いるロベルト・マルティネス(Roberto Martinez)監督は、クラブの公式ウェブサイトで「彼と会って、サッカーを話題に色々といいおしゃべりができた。それで、彼がまだ飢えていることに感激したんだ」と話した。

「ほぼすべてを手にしてきた選手でありながら、スペインへ渡った15歳の時と同じ野心を持ち、自分の力を見せ続けている。理由はさまざまだが、まだ証明したいことがあるんだよ」

 エトーは昨シーズン、ロシア・プレミアリーグのアンジ・マハチカラ(Anzhi Makhachkala)からチェルシーへ加入すると、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦でのハットトリックを含め、公式戦で12得点を挙げた。

 ところがフランスのテレビ番組で、チームを率いるジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督がエトーの年齢詐称を疑うかのような発言をした場面が放送されると、両者の関係は緊迫したものになっていた。

 カメルーン代表の歴代最多得点者でもあるエトーは、「ここに来られてとてもうれしい。エバートンのブルーのユニホームを着られる日を、本当に楽しみにしている」とコメントした。

「以前から、エバートンが見せているスタイルはとても印象に残っていた。だから、このクラブなら自分にもプレー機会が巡ってくるとすぐに思えたんだ」

 エバートンは7月にチェルシーからロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)をクラブ史上最高額の2800万ポンド(約48億円)で獲得しており、エトーはそのルカクの控えを務めるとみられる。(c)AFP