【8月27日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領とウクライナのペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領は26日、ベラルーシの首都ミンスク(Minsk)で一対一の直接会談に臨んだものの、激しい戦闘が続いているウクライナ東部の情勢の打開につながる成果は出なかったもようだ。

 同域の危機がウクライナ対ロシアの全面戦争に発展することを危惧する声もある中、両大統領は緊張の緩和を目指し、欧州連合(EU)高官らも交えて6時間に及ぶ難しい協議を行った。その後両大統領は、鍵となる二国間協議に臨んだ。

 協議後にポロシェンコ氏は「一定の成果」が得られたと述べたが、ウクライナ東部で4か月にわたり続く政府軍と親ロシア派勢力との衝突の終結に向けた大きな妥協には至らなかったもようだ。

 一方のプーチン氏は記者団に対し、今後の和平プロセスに貢献するために「あらゆる措置を講じる」と表明。一方で、自国領内でロシア兵10人を拘束したとのウクライナ政府の主張については、「国防省からの報告はまだ受けていない。だがこれまで聞いたところによると、彼らは国境をパトロールしていて、ウクライナ領内に入ってしまった可能性がある。これがウクライナ側との問題にならないことを願う」と述べ、同問題をめぐる両国間の緊張緩和に努める姿勢はほとんど見せなかった。(c)AFP