【8月27日 AFP】テニス、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)は26日、米ニューヨーク(New York)市のUSTA・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター(USTA Billie Jean King National Tennis Center)で男子シングルス1回戦が行われ、大会第10シードの錦織圭(Kei Nishikori)は6-2、6-4、6-2で米国のウェイン・オデスニク(Wayne Odesnik)を退け、1回戦を突破した。

 昨年は1回戦敗退に終わっていた錦織は、ストレート勝利を収めて苦い記憶を振り払った。ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2014)、ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2014)という直近のハードコート2大会をつま先の負傷で欠場した錦織だったが、快勝での1回戦突破に満足した様子を見せている。

 錦織は、「とても満足しています。本当に良いプレーができましたし、ほぼ完璧でした。課題はまだいくつかありますが、今日は勝てたから満足です」とコメントした。

 24歳の錦織は、この試合がシティ・オープン(Citi Open 2014)準々決勝以来の公式戦となったことについて「簡単ではなかった。けがをしてから初めての試合でしたから」と話した。

 試合中に何度か足がもつれる場面はあったものの、錦織は「それ以外はほとんど完璧です。影響はありませんでした。感触はすごく良いです」とコメントしており、けがの影響はほとんどなかったようだ。

 錦織の四大大会(グランドスラム)最高成績は、2012年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2012)で記録したベスト8。今年はマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2014)で決勝に進み、日本の男子選手としては初めてトップ10に入った。

 しかし、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と対戦したその決勝では、激しい腰の痛みにより途中棄権を強いられ、治療に一週間を要した。

 錦織は、2008年の全米オープンで記録した4回戦進出という自己最高成績の更新に大きな意欲を見せてはいるものの、故障明けということもあり、気持ちが先走るのは良くないと話している。

「けががあって、これが復帰初戦です。一試合一試合やっていかないと。次のパブロ・アンドゥハル(Pablo Andujar、スペイン)もタフな相手ですから」

 アンドゥハルは、1回戦が6-4、3-6、6-1となった時点で、対戦相手のジャック・ソック(Jack Sock、米国)が棄権したため、2回戦進出を決めた。(c)AFP