【8月23日 AFP】打ち上げられた後に地球に戻り、再利用できる宇宙船の開発を進めている米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)のロケットが22日、試験飛行中に空中で爆発した。負傷者はなかった。

 爆発したロケットは試作機「グラスホッパー(Grasshopper)」に続く、エンジン3基を搭載した「F9R」試験機。同社の発表によると、試験飛行中に異常が検知されたため、自動的に飛行が中止されたという。試験飛行には米連邦航空局(Federal Aviation AdministrationFAA)の係官も立ち合い、試験飛行から飛行中止まで全てが予定されていた試験空域の範囲内で行われたという。

 同社は、今回の飛行記録を詳しく分析し、原因を突き止めるまで次の試験飛行は行わないとしている。

 現在、人間を宇宙に送る手段はロシアのソユーズ(Soyuz)宇宙船しかないが、1人当たり7000万ドル(約72億円)もの金額が請求される。スペースXは早ければ2017年にも民間企業として初めて宇宙飛行士を宇宙に送ることを目指し、ボーイング(Boeing)、シエラネバダ(Sierra Nevada)、ブルー・オリジン(Blue Origin)などの企業と競争を繰り広げている。(c)AFP