【8月23日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配しているイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は22日、イスラエルの内通者とされる18人をガザ市(Gaza City)で処刑した。

 複数の目撃者がAFPに語ったところによると、イスラエルがハマスの幹部3人を殺害した翌日の22日の日中、ガザ地区最大のモスクで金曜の礼拝を終えた信者たちが外に出た時、銃を持ったハマスのメンバーらが6人の男性を捕らえた。

 捕らえられた男性たちは地面に押し倒された。覆面をした1人の男が「これが敵のシオニストの協力者の最期だ」と叫び、男たちが押し倒された男性たちに銃弾を浴びせた。

 これより先に別の目撃者が、イスラエル軍機に爆撃されがれきと化したガザ警察本部近くの広場で11人が射殺されたのを見ていた。ハマス系のウェブサイト「マジド(Majd)」は、11人は「敵のシオニストに情報を与えた」ため殺害されたと伝えた。 18人目の人物は、別の場所で公衆の面前で撃たれた。

 一方、イスラエルではパレスチナ側のロケット弾と迫撃砲の攻撃により、同国南部で4歳の男児が家の壁を貫通した砲弾の破片に当たって死亡した。先月8日以来の紛争で、イスラエルの民間人として4人目、子どもとしては初の犠牲者となった。

 ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相の報道官は、同首相がツイッター(Twitter)で「ハマスはこの攻撃について重い代償を払うだろう」と述べたと明らかにした。(c)AFP/Sakher Abu El Oun