【8月22日 AFP】社会実験の一環としてヒッチハイクでカナダを横断する旅に出ていたロボットが21日、6000キロ以上の旅を終え、最終目的地に到達した。

 ロボットの共同製作者、フラウケ・ゼラー(Frauke Zeller)とデビッド・スミス(David Smith)の両氏は、ブリティッシュコロンビア(British Columbia)州のビクトリア(Victoria)にあるアートギャラリーで、この「ヒッチボット(hitchBot)」と再会する予定。

 家庭用品を材料に作られたヒッチボットは7月27日、大西洋岸のハリファクス(Halifax)からヒッチハイクの旅を開始した。ゼラー氏は当時、旅の目的は「テクノロジーやロボットと私たちとの関係について社会の議論を喚起すること」とAFPの取材に語っていた。

 旅の間ツイッター(Twitter)に投稿された画像やメッセージからは、ヒッチボットが森や山、平原を西に向け移動しながら、出会った人々と釣りやキャンプをしたり、ウエディングや先住民の儀式に参加したりといった様子が示されていた。研究チームは今後、ソーシャルメディアに投稿されたコメントを分析し、ロボットと人との交流をめぐる人々の意識についての分析結果をまとめる。(c)AFP