アンチェロッティ監督、「ディ・マリアは出て行きたがっている」
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【8月22日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)のカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は21日、所属するアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)が移籍市場終了前の退団を希望していると明言した。
アルゼンチン代表としてW杯ブラジル大会(2014 World Cup)に出場した26歳のディ・マリアは、ドイツとの決勝は負傷のため出場できなかったものの、昨季のレアルでも主力の1人として、クラブの10度目の欧州制覇に貢献した。
しかしこのところは、ハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)とトニ・クロース(Toni Kroos)という新戦力の加入により、チーム内での序列が下がっていた。
ディ・マリアには、イングランド・プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)など、欧州有数のクラブのいくつかが興味を示していると報じられている。
アンチェロッティ監督はこの日、「驚いてるよ。クラブと私との間に、意見の相違があったという話が出ていたんだ」と話した。
「意見が食い違ってなどいないし、われわれはどちらも同じように考えている。状況は明確だ。ディ・マリアは夏の間に出て行きたいと言い、クラブからの申し出を断った」
「それ故、われわれは別の選手を探した。今の状況は、選手本人が解決すべきものだ」
「もし将来に関する答えが見つからず、移籍市場の閉鎖の時が来たなら、われわれが話をまとめ、彼も去年同様、このチームのために働くだろう。問題は何もない」
その中で、移籍候補の1つに挙がっていたフランス・リーグ1王者のパリ・サンジェルマン(Paris Saint Germain、PSG)は、獲得レースから降りた可能性が高い。
チームを率いるローラン・ブラン(Laurent Blanc)監督はこの日、ディ・マリアは来るのかとの問いに対して「そうは思わない」と答え、同選手のフランス王者加入の可能性は、事実上ゼロだという見方を示した。
「素晴らしい選手なら誰でもそうだが、ディ・マリアを欲しいクラブは多くある。しかし争奪戦になったら、PSGは競合相手に太刀打ちできない」
「(ナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi))会長からも、彼を取るのは難しいだろうと言われている」