【8月21日 AFP】バスケットボール米国代表は20日、今月下旬にスペインで開幕するFIBAバスケットボール・ワールドカップ(FIBA Basketball World Cup 2014)に向けてニューヨーク(New York)でテストマッチを行い、ドミニカ共和国代表に105-62で勝利した。

 一方的な試合展開は、スター選手ぞろいのメンバーをいろいろと試したいマイク・シャセフスキー(Mike Krzyzewski)ヘッドコーチ(HC)にとっては、絶好の機会となった。

 しかしシャセフスキーHCは、この試合ではシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)のスター、デリック・ローズ(Derrick Rose)は起用しなかった。ローズは16日にシカゴ(Chicago)で行われたブラジル戦で、負傷以来8か月以上ぶりの実戦復帰を果たしていたが、この試合は急きょ出場を取りやめていた。

 ローズは昨シーズンの11月22日に右膝の半月板を損傷し、シーズンの大半を棒に振っている。それ以前にも、ローズは左膝の前十字靱帯断裂で長期離脱を強いられていた。

 シャセフスキー監督は、勝利したブラジル戦とほぼ同じ先発メンバーを選択し、ステフェン・カリー(Stephen Curry)、ジェームス・ハーデン(James Harden)、アンソニー・デイビス(Anthony Davis)、ケネス・フェリード(Kenneth Faried)という先発確約組のほか、ローズのポジションにはカイリー・アービング(Kyrie Irving)を起用した。

 米国は序盤から勢いよく飛ばすと、ハーフタイムの時点で53-31と大差をつけ、ハーデンが10得点、カリーが3アシストと2本の3ポイントを記録した。

 ベンチスタートの選手では、クレイ・トンプソン(Klay Thompson)も2本の3ポイントを含む10得点を決めた。

 また、14日の練習中にチームメートと交錯して右膝を打撲したため、時間を制限しての出場となっているデマーカス・カズンズ(DeMarcus Cousins)も、全力でのプレーが可能な状態に戻っているように見えた。

 米国代表では、すでに大黒柱のケビン・デュラント(Kevin Durant)とポール・ジョージ(Paul George)がチームを離れている。デュラントは、深刻な精神疲労を理由にW杯へ向けた代表から離脱し、一方のジョージはラスベガス(Las Vegas)で行った練習試合で、身の毛がよだつような骨折に見舞われた。

 FIBAバスケットボール世界選手権(World Basketball Championships)を前身とするFIBAワールドカップは、8月30日から9月14日にかけてスペインで行われる。(c)AFP