【8月21日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)に所属するGKディエゴ・ベナリオ(Diego Benaglio)が20日、クラブに集中するため、スイス代表から引退すると表明した。

 ベナリオはスイスサッカー協会(Swiss Football Association)を通じて発表した声明のなかで、「僕はもうすぐ31歳になり、もはや若手選手ではない。そしてこれまで以上にクラブに集中したいんだ。それと、家族と一緒に過ごす時間を増やしたい」とコメントした。

 2006年に代表デビューを果たして以来、これまで通算61試合に出場しているベナリオは、パスカル・ツベルビューラー(Pascal Zuberbuehler)が2008年の欧州選手権(UEFA Euro 2008)を最後に代表引退をして以降、スイス代表の守護神として活躍した。

 今夏のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)に出場したベナリオは、「調子は良い。だけど、30歳以上になれば、今までより回復に費やす時間が必要になる」と語った。

 VfLボルフスブルクは今季、ドイツ・ブンデスリーガ1部、ドイツカップ(German Cup 2014-15)、そしてヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2014-15)を戦うため、過密日程に直面している。

 ベナリオは、「今回の決断は簡単なものではなかった。スイス代表は劇的な発展を遂げ、素晴らしいグループになったし、雰囲気も良い」と語っている。

「だけど、それは僕がチームを裏切ったと感じさせない理由の一つになった。スイスは高い実力を持つ若い世代のGKが台頭をみせており、特にブンデスリーガではスイス出身GKの活躍がみられるだろう」

 スイス出身のGKは、ドイツ・ブンデスリーガ1部のクラブに在籍しており、FCアウクスブルク(FC Augsburg)にマルビン・ヒッツ(Marwin Hitz)、SCフライブルク(SC Freiburg)にロマン・ビュルキ(Roman Burki)、ボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)にヤン・ゾマー(Yann Sommer)がいる。(c)AFP