【8月22日 AFP】オランダのウィレム・アレクサンダー(Willem-Alexander)国王とマキシマ王妃(Queen Maxima)夫妻がギリシャに所有する別荘の周囲にフェンスを設置するため、敷地周辺の土地の借地料として46万1000ユーロ(約6300万円)の国費が拠出されていたことが発覚し、同国の市民や政治家から怒りの声が上がっている。

 ニュースサイト「RTL」の20日の報道によると、政府がフェンス設置用に借りた土地の価格は、相場では3万5000ユーロ(約480万円)程度とされている。

 中道の野党「民主66(D66)」のアレクサンダー・ペヒトールド(Alexander Pechtold)党首はRTLに対し、「通常は所有する敷地内にフェンスを設置するものだ。隣人の土地を50万ユーロで借りる必要があったのかどうか疑問だ」と述べた。

 マルク・ルッテ(Mark Rutte)首相は今年、国王夫妻が2012年に購入したこの別荘の警備にかかる費用は国費から拠出すると述べていたが、金額については言及していなかった。

 オランダ王室はこの問題について、保安上必要な土地だったと弁明した上で、それ以上は「保安上の理由から」コメントできないと述べている。(c)AFP