【8月21日 AFP】ウクライナ東部にある親ロシア派武装勢力の第2の拠点ルガンスク(Lugansk)市付近で20日、同国軍のスホイ25(Su-25)攻撃機が何者かに撃墜された。軍報道官が明らかにした。

 攻撃機を撃墜した主体や、パイロットの安否については現時点では確認できないという。ウクライナ軍は、ルガンスク市周辺でのここ数日間の戦闘により複数の地区を奪還したと発表している。

 東部ではこのところ、政府軍と親露派勢力との戦闘が激化している。もう一つの主要親露派拠点であるドネツク(Donetsk)市の地元当局によると、同市周辺で同日に発生した戦闘により、市民43人が死亡した。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の20日の発表によると、同国東部で続く戦闘から逃れるために自宅からの避難を強いられた人の数は、少なくとも41万5800人に上っている。うち約19万人は国内避難民になり、19万7400人はロシアへ渡航。残りはポーランドとベラルーシに逃れたとされる。ただUNHCRはこれらの数値について、登録人数を集中管理するシステムがないため、実際の数はさらに多い可能性があると指摘している。(c)AFP/ Nicolas GAUDICHET with Dmytro GORSHKOV in Kiev