【8月23日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)で代表チームは輝くことができなかったものの、スペイン1部リーグでは予想通りにレアル・マドリード(Real Madrid)やFCバルセロナ(FC Barcelona)が先頭に立ち、ここ数か月で世界のスター選手を次々に獲得していった。

 同リーグの新シーズン開幕を23日に控え、AFPは今オフ注目の移籍選手6人を紹介する。

■ルイス・スアレス(リバプールからFCバルセロナ)

 W杯でジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)をかむという軽率な行動により、4か月の出場停止処分を受けたものの、それが昨季イングランド・プレミアリーグの年間最優秀選手に選出されたルイス・スアレス(Luis Suarez)の獲得のため、バルサに高額の移籍金を支払わせるのに待ったをかけることは無かった。

 スアレスは10月まで公式戦に出場できないものの、リオネル・メッシ(Lionel Messi)、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)と形成する強烈な3トップは、優勝争いで決定的な数字を残すことになるだろう。

■ハメス・ロドリゲス(ASモナコからレアル・マドリード)

 バルサがW杯の悪童を選んだとすれば、レアル・マドリードはブラジルW杯で大会得点王を獲得した「ゴールデンボーイ」のハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)を獲得したということになる。

 創造性豊かな才能の宝庫であるレアルの中でロドリゲスは、W杯で頭角を現したプレーメーカーのポジション獲得に苦しむ可能性もある。しかし、カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督はすでに、ロドリゲスがクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)やギャレス・ベイル(Gareth Bale)、カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)へボールを供給する中盤左サイドでの役割に適応しようとしているその意欲を称賛している。

■トニ・クロース(バイエルン・ミュンヘンからレアル・マドリード)

 W杯からのもう一人のスター選手トニ・クロース(Toni Kroos)は、通算4度目のW杯優勝を飾ったドイツ代表で中盤の守備を担った。

 ボール保持力にも長け、7-1で勝利したW杯準決勝ブラジル戦では2得点を挙げるなど得点力も兼ね備えており、レアルの中盤ではシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)の後任を長らく担うと考えられている。