【8月20日 AFP】オーストラリア北部特別地域(Northern Territory)のアデレード川(Adelaide River)で19日、頭部の色が薄いことから「マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)」と呼ばれていたワニが、釣り人を殺害したとみられることから、当局に射殺された。

 18日夜に釣りをしていた男性(57)は、絡んだ釣り糸をほどくためにワニの多いアデレード川に入り、姿を消した。警察によれば、行方不明になった当時、男性の妻も川岸にいたが、ワニに襲われたところは目撃していないという。同地域のジョー・フォリー(Jo Foley)警視は「最初の通報では、男性が襲われたところは見ていないが、叫び声が聞こえたということだった。その後、水面を打つワニの尾が見えたとの情報を聞いた。女性は取り乱していた」と語った。

 警察は後に川で遺体を発見、回収した。男性を襲ったと考えられているワニは、体長4.5メートル。

 現場は北部特別地域の州都ダーウィン(Darwin)から約60キロの位置で、ワニを見に訪れる人が乗ったボートが行き来する観光地に近い。ここでは長い竿につけた餌を食べにワニが水面から飛び上がる姿が見られる。

 アデレード川では今月初め、地元で「ブルータス」と呼ばれている巨大なワニとメジロザメが格闘し、ワニが勝利したとされる様子が撮影されている。(c)AFP