【8月18日 AFP】独ニュース週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)は17日、ドイツの情報機関がジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官の通話を少なくとも1回は傍受していた他、北大西洋条約機構(NATO)同盟国のトルコに対しても数年間にわたってスパイ活動を行ってきたと報じた。

 同誌によると、独連邦情報局(BND)は2013年、緊張が高まる中東情勢に関するケリー長官の衛星経由での通話を「偶然に」傍受したという。さらに、BNDが2009年からトルコに対する情報活動を続けているとも同誌は伝えている。

 シュピーゲル誌の報道に先立つ15日には独メディア3社が、米国務長官だった時のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏の通話少なくとも1件をBNDが傍受していたと報じていた。

 ドイツと米国の関係は、米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)のエドワード・スノーデン(Edward Snowden)元職員が流出させた機密文書から、米政府がアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相の携帯電話傍受などドイツを対象とした大規模な情報活動を行っていたことが明るみに出て以来、深刻な緊張状態が続いている。(c)AFP