【8月16日 AFP】中国の上海交通大学(Shanghai Jiaotong University)の世界一流大学研究センター(Centre for World-Class Universities)が15日、2014年版世界の大学ランキングを発表した。1位と2位はそれぞれ昨年同様、米ハーバード大学(Harvard University)、スタンフォード大学(Stanford University)で上位20校を、ほぼ米国の大学が独占した。

 20位内に入った米国以外の大学は、5位の英ケンブリッジ大学(University of Cambridge)、9位の英オックスフォード大学(University of Oxford)、19位のスイス連邦工科大学(Swiss Federal Institute of Technology)、20位のロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(University College LondonUCL)の4校。

 上位10校は、3位の米マサチューセッツ工科大(Massachusetts Institute of TechnologyMIT)と4位のカリフォルニア大学バークレー校(University of California at Berkeley)、6位の米プリンストン大学(Princeton University)と7位の米カリフォルニア工科大学(California Institute of TechnologyCaltech)が入れ替わったが、米コロンビア大学(Columbia University)が8位、米シカゴ大学(University of Chicago)が9位など昨年と変わりはなかった。

 上海交通大学の研究センターが世界の大学ランキング発表を始めたのは2003年で、以来、毎年ハーバード大学が1位を獲得している。

 アジアで最も上位にランクされた大学は21位の東京大学(University of Tokyo)で、京都大学(Kyoto University)も26位につけている。この2校の順位も昨年と同じだ。

 中国の大学(香港を除く)では北京大学(Peking University)の119位が最上位。ランキングを発表している上海交通大学は122位だった。

 ランキングは1200を超える世界の大学を、研究員や卒業生らが受賞したノーベル賞や「数学のノーベル賞」といわれるフィールズ賞(Fields Medal)の数、英科学誌ネイチャー(Nature)や米科学誌サイエンス(Science)に掲載された論文数など6つの指標に基づいて毎年ランク付けし、上位500校を公表するもの。

 一方、人文社会系を専門とする大学は評価対象となっていない。

 本来は中国の大学の業績を測ることを目的としていたが、人文学よりも科学に相当な比重を置いているため欧州の大学には不利だとの批判を欧州から受けている。

 だが、ランキングをまとめる世界一流大学研究センターは透明性の高い手法と信頼性の高いデータを用いており、世界で「もっとも信頼できる」大学ランキングだと胸を張っている。(c)AFP