【8月15日 AFP】11日に死亡しているのが見つかった米俳優ロビン・ウィリアムズ(Robin Williams)さんは、うつに加えて初期のパーキンソン病を患っていたと、ウィリアムズさんの妻が14日明らかにした。

 ウィリアムズさんはカリフォルニア(California)州の自宅でベルトで首をつっているのを、秘書が発見。その後、ウィリアムズさんが先に公表し長く闘っていた依存症に関する臆測が広がっていた。

 しかしウィリアムズさんの妻、スーザン・シュナイダー(Susan Schneider)さんは事務所を通して声明を出し、ウィリアムズさんは最近、心の病に加えて退行性神経変性疾患のパーキンソン病と闘っていたことを明かした。

 シュナイダーさんはこうつづっている。「ロビンの悲劇的な死をきっかけに、治療を要する闘いに挑んでいる他の方々がケアと支援を求める強さを見つけ、こうした方々の恐怖心が少しでも和らぐことを願っています」「ロビンは禁酒を守り抜き、うつや不安だけでなく、パーキンソン病の初期症状とも勇敢に闘っていました。パーキンソン病については、本人はまだ公表する心の準備ができていませんでした」

 パーキンソン病は、筋肉の動きを制御する脳の神経細胞が侵される難病で、震えや筋肉の硬直を起こす他、平衡感覚や協調運動にも支障を来す。

 女性よりも男性に多いとされるこの病気の原因を解明するため研究が続けられており、治療法は確立されていないが、対症療法は存在する。

 初めて症状が出るのは一般に60歳を過ぎてからとされるが、まれに米俳優マイケル・J・フォックス(Michael J. Fox)さんのように若くして発症するケースもある。フォックスさんは1991年、30歳でパーキンソン病と診断され、以後この病気に対する意識向上のため積極的に活動している。(c)AFP