【8月13日 AFP】国連人権理事会(UN Human Rights Council)がイスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への攻撃を調査する調査委員会のメンバーに指名していた、米俳優ジョージ・クルーニー(George Clooney)さん(53)の婚約者アマル・アラムディン(Amal Alamuddin)氏(36)が調査委入りを辞退した。同理事会の議長が12日明らかにした。

 ボードレール・ヌドンエラ(Baudelaire Ndong Ella)議長(ガボン)は声明で、アラムディン氏が辞退の理由として「すでに別の仕事が入っている」ことを挙げたと明らかにし、「同氏が持つ当該分野の専門知識の恩恵を調査委が受けられないことを残念に思う」と発表した。

 ヌドンエラ議長は11日、アラムディン氏を含む3人の専門家を調査委員に指名していた。発表に先立って同議長は、委員候補の「多数の個人」に打診。アラムディン氏からは発表の数時間後に引き受けられないという連絡を受けたという。

 同議長は、アラムディン氏の辞退にかかわらず委員会はすでに活動を開始しているとして、「結論は今後出す」としている。

 調査委を率いるのはカナダ人国際弁護士ウィリアム・シャバス(William Schabas)氏。もう一人の委員は、かつて人種差別とコートジボワール内戦後の問題で国連監視員を務めたセネガルのドゥドゥ・ディエン(Doudou Diene)氏。

 国連人権理事会は先月23日、イスラエルと米国からの強い反発をよそに、賛成多数で調査委員会の設置を決めた。同調査委は、来年3月までに調査結果を理事会に報告することになっている。(c)AFP