【8月8日 AFP】72時間の停戦の期限が終了を迎えたパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で8日、イスラエルからの攻撃を恐れた同地区ガザ市(Gaza City)東部の住民数千人が自宅を離れ避難している。

 イスラエル軍とガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)との72時間の停戦は、グリニッジ標準時(GMT)8日午前5時(日本時間同日午後2時)に期限を迎えた。現地特派員やイスラエル軍によると、停戦の延長を拒否したガザのパレスチナ側武装勢力は、期限切れから数分後、イスラエル側へロケット弾を発射した。

 イスラエル軍は声明で「(現地時間)午前8時(GMT午前5時)からテロリストたちは、イスラエル南部に最低5発のロケット弾を一斉に撃ち込んだ。1発はアシュケロン(Ashkelon)上空で迎撃した」と発表した。さらに数発のロケット弾が南部の空地に落下しており、計10発以上のロケット弾が発射されたとしている。

 このうちアシュケロンに落下した3発のロケット弾は、イスラム原理主義組織イスラム聖戦(Islamic Jihad)の軍事部門アル・クッズ旅団(Al-Quds Brigade)が犯行声明を発表した。(c)AFP