【8月8日 AFP】黒海(Black Sea)に面するクリミア(Crimea)半島の動物園で、雌のシマウマと雄のロバの間に生まれた「ゾンキー」または「ゼブロイド」と呼ばれる交配種の赤ちゃんが人気を呼んでいる。

 クリミア南部にある「サファリパーク・タイガン(Safari Park Taigan)」で先週誕生し、地元紙の名前をとって「テレグラフ(Telegraph)」と名付けられたこのゾンキーは、頭や胴体はロバのように茶色く、足がシマウマの黒い縞模様が入っているのが特徴的だ。同動物園の園長によると、母親と一緒に走り回るテレグラフの姿は、来園者の間でも人気だという。

 シマウマと他のウマ科動物との交配は過去にも事例があるが、シマウマが母親となるのは珍しい。AFPの取材に電子メールで応じた園長によると、テレグラフの母親は、長らくの間交尾相手がおらず、孤独を感じて自分の展示場になじめなかったため、「動物学者の助言に基づいてひづめのある他の動物と生活をさせたところ、ロバを大変気に入り、2匹の間の愛情によってテレグラフが誕生した」という。(c)AFP