【8月7日 AFP】ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)首相は7日、欧州連合(EU)、米国などウクライナ情勢をめぐり対ロシア制裁を科した西側諸国から大半の食品の輸入を全面禁止すると発表した。

 メドベージェフ首相はテレビ放映された政府会合で「ロシアは欧州連合、米国、オーストラリア、カナダ、ノルウェーからの牛肉、豚肉、果物、野菜、鳥肉、魚、チーズ、牛乳、乳製品の輸入を全面禁止する」と語った。

 禁輸措置は直ちに発効し、対象国が対ロシア制裁について「建設的な歩み寄りを示さない限り」1年間継続されるという。首相は「もちろん、これらの国々の禁輸対象食品の供給業者にとって、この決断は重大なものとなる」と述べた。

 ただしベビーフードは禁輸に含まれないという。また露国民が外国でこれらの食品を購入することは構わないが、転売で利益を出そうとする者は「厳しく処罰される」と首相は付け加えた。

 メドベージェフ首相の発表に合わせ、政府ウェブサイトには禁輸項目の全リストが掲載された。

 さらにメドベージェフ首相は、西側の制裁への報復として、欧州とアジア太平洋間の航空便のロシア領空通過を禁止する可能性もあると警告した。(c)AFP