【8月7日 AFP】西アフリカ、リベリアのエレン・サーリーフ(Ellen Sirleaf)大統領は6日、エボラ出血熱の感染拡大を受け国内に非常事態を宣言した。

 サーリーフ大統領は、西アフリカですでに1000人近くが死亡しているエボラ出血熱について「明確で目前にある危険」と述べ、「国家の存続のため」特別な措置が必要だと表明。非常事態は最短で90日間続くだろうと語った。

 7日にリベリア議会が招集され非常事態宣言を承認する見通し。隣国シエラレオネでは先週、非常事態が宣言されている。

 一方、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、アフリカの感染者に実験段階の薬剤を送るのは時期尚早と語った。米国では4日、リベリアで活動していた米国人2人がエボラウイルスに感染したとして帰国した後、実験薬を投与され快方に向かっていることが報じられた。(c)AFP