【8月6日 AFP】タイでの代理出産をめぐる騒動の渦中にあるオーストラリア人夫婦の男性に小児性愛での前科があったことが発覚したのを受け、豪当局は6日、この男性の幼い娘に危険が及ぶ可能性についての調査を開始したことを明らかにした。

 パース(Perth)南郊バンバリー(Bunbury)在住の男性とその妻は、タイの代理母が出産した双子のうち、ダウン症候群の男児は引き取らず、健常者の女児のみを本国に連れ帰ったと報じられたことで、世界的な議論を巻き起こしている。ただ、夫妻はこの疑惑を否定している。

 そして5日には、男性が過去に少女3人にわいせつ行為をはたらいたとして有罪判決を受けていたことが報じられた。

 ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州当局は、夫妻と接触するために5日に自宅を訪ねたが、自宅前には報道陣が詰めかけており、家からは誰も出てくることがなかったという。

 同州児童保護当局の広報担当者はAFPに対し、夫婦の娘の身の安全と福祉に関する全面的な調査が開始されたことを認めた上で、6日に再び夫婦との接触を試みる予定だと語った。もし連絡が取れなかった場合は、「警察に2人の居場所の特定を要請する」という。(c)AFP