【8月6日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は5日、アフリカ各国に民官合わせて総額330億ドル(約3兆4000億円)の投資を行う計画であることを明らかにした。また同時に、同地域の各国首脳に対し、汚職の根絶とより良いビジネス環境の創出に向けた努力を払うよう訴えた。

 米首都ワシントン(Washington D.C.)で開催中の米アフリカ首脳会議(US-Africa Summit)に出席するため集まったアフリカの各国首脳と財界のリーダーとの会合で演説した大統領は、米企業が、アフリカ各国にとって非常に重要な発電事業に向けた120億ドル(約1兆2300億円)に加え、その他のさまざまな事業に対する140億ドル(約1兆4400億円)の投資額を準備していると述べた。

 オバマ氏は「米国はアフリカの成功における良きパートナーとなる決意を固めている」と述べ、高い経済成長が続くアフリカ各国とのパートナー関係の強化に向けた競争の上で、米国が中国と欧州各国の強力なライバルであることを示唆した。

 この日、2日目を迎えた米アフリカ首脳会議では、ビジネス関連のテーマに関する協議が集中的に行われ、アフリカ側の出席者の間からは、米国はアフリカ経済の台頭への反応が遅いとの不満の声も聞かれた。(c)AFP/Paul HANDLEY