【8月4日 AFP】(写真追加)グリニッジ標準時(GMT)4日午前7時(日本時間午後4時)、イスラエル軍は攻撃していたパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の大半で7時間の一方的な「人道的停戦」を開始したが、その数分後、ガザ市(Gaza City)のパレスチナ避難民キャンプが空爆され、子ども1人が死亡、30人が負傷した。

 パレスチナの救急当局の広報を担当するアシュラフ・クドラ(Ashraf al-Qudra)氏がAFPに語ったところによると、ガザ市の海沿いに設置されたシャティ(Shati)難民キャンプの仮設住宅が爆撃され、8歳の少女1人が死亡した。目撃者らはイスラエル軍による空爆だと述べているが、イスラエル軍側は状況を調査中だとしか発表していない。

 イスラエル軍が宣言した「人道的停戦」について、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は応じないとしており、ガザの住民に外出する場合は「細心の注意を払うよう」呼び掛けている。

 今回の一時停戦についてイスラエル軍は、依然として戦闘が続き、部隊が残っているエジプトとの境界にあるラファ(Rafah)東部を除くガザ地区全域で実行すると発表している。(c)AFP