【8月2日 AFP】ウガンダの憲法裁判所は1日、過酷で「言語道断」と人権擁護団体などから批判されている同国の反同性愛法を、議会での採決手続きに不備があったとして無効とする判断を下した。

 同性愛者に終身刑を科すことを可能にするウガンダの反同性愛法は、ヨウェリ・カグタ・ムセベニ(Yoweri Kaguta Museveni)大統領が今年2月に署名し、成立していた。

 スティーブン・カブマ(Steven Kavuma)裁判長は、同法は必要な定足数を満たさずに議会で採決され、法制化の過程が憲法に違反していたとして、同法は無効だと述べた。

 これを受けて国連(UN)の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長は「法の支配の勝利」だと述べた。事務総長の報道官が発表した声明の中で潘氏は、「この前進に貢献した全ての人々、特に大きな危険を顧みず声を上げたウガンダの人権の擁護者たち」に敬意を表した。

 同性愛者の人権活動家たちも裁判所の判断を歓迎した。一方、オフウォノ・オポンド(Ofwono Opondo)政府報道官は、同法は内容の問題ではなく手続き上の不備で取り消されただけで、同法は依然として有効だと述べた。(c)AFP/Emmanuel LEROUX-NEGA