【8月1日 Relaxnews】仏高級クリスタルガラスメーカー「バカラ(Baccarat)」が今年、創業250周年を記念した回顧展「バカラ、クリスタル・レジェンド」をパリで開催する。

 ルイ15世(Louis XV)の認可を得て1764年に創業した「バカラ」は、世界で最も有名なクリスタルガラスメーカーとして、卓越した職人技とフランスの芸術を象徴してきた。

 回顧展は、1964年にパリで開催されて以来実に50年ぶり。今回は、ブランドの歴史の中でも傑作と言われる約500点の作品を展示する。大半は「バカラ」のプライベートコレクションだが、オルセー美術館やルーブル美術館、その他の美術館から貸し出された品々もある。ベリー公爵夫人マリー・カロリーヌ・ド・ブルボン(Duchesse de Berry)が使用していた化粧台、フランス王室や帝政ロシア最後の皇帝ニコライ2世(Nicholas II)、日本の天皇が使用していたディナー用食器類一式、さらには壮麗なシャンデリアの数々も展示。加えて、デザイン画やアーカイブ資料を初公開する。

 特別インスタレーションでは、ブランドを象徴するグラス「アルクール(Harcourt)」の歴史を振り返る。儀式用の聖杯からデザインのインスピレーションを得たこのグラスは、1840年に仏国王ルイ・フィリップ(Louis-Philippe)のために作られたもので、王のモノグラムが刻まれている。

 「バカラ、クリスタル・レジェンド」はプティ・パレ(Le Petit Palais)で開催。会期は10月15日から来年1月4日まで。(c)Relaxnews/AFPBB News