【7月30日 AFP】サッカーアルゼンチン代表のアレハンドロ・サベジャ(Alejandro Sabella)監督が、今年9月で切れる契約を更新せず、同国代表監督を退任する見通しであることが分かったと、アルゼンチンのメディアが29日に報じた。

 アルゼンチンサッカー協会(Argentine Football AssociationAFA)は契約延長を申し出ていたが、アルゼンチンの日刊紙ナシオン(La Nacion)は公式ウェブサイトで、サベジャ監督が「(AFAの)フリオ・グロンドーナ(Julio Grondona)会長に、続投の意思がないことを伝えた」としている。

 59歳のサベジャ監督は、アルゼンチン代表をW杯ブラジル大会(2014 World Cup)で決勝まで導いたが、チームは延長戦の末に0-1でドイツに敗れた。

 サベジャ監督は、自国開催だった2011年のコパ・アメリカ(2011 Copa America)で準々決勝敗退に終わり、前任のセルヒオ・バティスタ(Sergio Batista)氏が解任されたことを受け、代表チームの指揮官に就任した。

 今回の報道について、AFAの広報担当者はコメントを差し控え、サベジャ監督が30日、ブエノスアイレス(Buenos Aires)近郊のエセイサ(Ezeiza)にある代表のトレーニング施設で、記者会見を行うと示唆するにとどまった。

 サベジャ監督の去就については、W杯決勝の2日前に、代理人が契約を延長しないと発言していたが、監督自身はブラジル大会後に改めて決断を下すとコメントしていた。

 アルゼンチンのメディアは、後任について、FCバルセロナ(FC Barcelona)前監督のヘラルド・マルティーノ(Gerardo Martino)氏、コロンビア代表のホセ・ペケルマン(Jose Pekerman)監督、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)で指揮を執るディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督らの名前を挙げている。(c)AFP