【7月29日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するケータハム(Caterham F1 Team)の新経営陣に解雇された約40人の元スタッフらが、提訴する可能性が出てきた。

 ここまでポイントを獲得できず、コンストラクターズ選手権で最下位のケータハムは、マレーシア人起業家のトニー・フェルナンデス(Tony Fernandes)氏からスイスと中東の投資家グループへと売却されていた。新経営陣は、すぐさまコスト削減に取り組んでいた。

 元スタッフの代表は28日、「ケータハムの従業員即時解雇は、警告や話し合い無しに行われており、チームに対し重大な賠償請求がなされることになるだろう」と声明を発表した。

「ケータハムは、少なくとも7月分の給与が支払われるという従業員に対する保証も破った。グループの弁護士は即時行動に出る」

「その多くが4年にわたり選手権に臨むチームを支えてきた従業員たちは、責任機関である国際自動車連盟(International Automobile FederationFIA)に対し、チームの振る舞いと最近の経営陣変更に関する状況についての徹底的な調査を求めている」

 主任を含む約40人のスタッフらは、14F1第10戦ドイツGP(German Grand Prix 2014)を前に解雇されていた。

 その中にはチームマネジャーのグラハム・ワトソン(Graham Watson)氏、トラック・オペレーション責任者のジェリー・ヒューズ(Gerry Hughes)氏、副テクニカルディレクターのジョディ・エギントン(Jody Eggington)氏も含まれている。(c)AFP