【7月28日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)を率いるジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)で優勝を飾ったドイツ代表チームを模範とするには、より優れた献身や自らの哲学に対する辛抱強さが必要になると語った。

 バイエルンの米国ツアーに先駆けて電話会見に臨んだ43歳のグアルディオラ監督は、W杯での失敗を受けて計画を再起動する事により、その国のサッカーは、さらに遅れを取る危険を冒すことになると話した。

「どのシステムも良く、どのシステムも悪い。イングランドの敗退とイタリア敗退はシステムが悪かったからでもないし、ドイツは哲学が正しかったから優勝できたわけではない」

「どの連盟も、最高の施設を作り、選手たちの才能を開花させるための機会を作っていると信じるべきだ」

 4年に一度のW杯の結果が世界中のチームの上に重くのしかかる中、グアルディオラ監督はどんな大会であれ、1試合でも悪ければ夢はくじかれるものだと語り、バイエルンの前に指揮を執っていたFCバルセロナ(FC Barcelona)での成功を収めていた間、自身のアイデアがどれだけまねられたかに言及した。

「誰もがあれ(FCバルセロナの戦術)を手本にしたが、それは大きな間違いだ。あれを手本とし、それでいつの日にか勝つことになる。とはいえ、それで負けることにもなる」

「監督に辛抱し、選手に辛抱すればいつかは花開く」

 グアルディオラ監督は、W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で優勝を飾った後ブラジルでは早期敗退を喫した母国が、全コーチングスタッフを変えず、哲学を変えなかったという決断を引き合いに出した。

「スペインは敗退したが、同じ監督と同じプレースタイルを継続していく。彼らは再び復活するかもしれない。自分たちのやっていることを信じることが重要だ」