【7月28日 AFP】中国・上海(Shanghai)の食肉加工会社の工場が、期限切れの食肉を供給していたとして親会社である米食材卸大手OSIグループ(OSI Group)が商品の回収をすると発表したことを受け、商品の主要な供給先だった北京(Beijing)や上海のマクドナルド(McDonald)ではメニューから主力商品のバーガーのいくつかが姿を消している。

 同国内のマクドナルドの宅配サービスのオペレーターによると、上海地域ではビーフとチキン関連の商品は注文できなくなっている。フィッシュとポークの商品は通常通りオーダーできる。OSIグループ傘下の中国食肉加工会社「上海福喜食品(Shanghai Husi Food)」の関連製品は、安全面の懸念からすべて販売を中止しており、それらは主にビーフとチキンの商品だという。

 北京中心部のマクドナルドではカウンターでスタッフが客に、販売しているのはフィレオフィッシュだけだと説明する姿もみられた。またすべてのレジには、中国語と英語の両方で「申し訳ございませんが現在、当店ではメニューの一部しか販売できません」と書かれた告知があった。

 商品不足が中国全土でどの程度に及んでいるのかは定かでない。4月末時点でマクドナルドは中国に2000店を超える店舗を展開している。マクドナルドの中国法人からはこれまでのところコメントは発表されていない。(c)AFP