【7月28日 AFP】2014ツール・ド・フランス(2014 Tour de France)は27日、最終第21ステージ(エヴリーからパリ・シャンゼリゼ、137.5キロメートル)が行われ、ジャイアント・シマノ(Giant-Shimano)のマルセル・キッテル(Marcel Kittel、ドイツ)が最終ステージを制し、アスタナ(Astana Pro Team)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)が総合優勝を果たした。

 集団で難なくフィニッシュしたニバリは、前回覇者でスカイ(Sky Pro Cycling)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)に代わり、大会王者の座に就いた。

 アージェードゥゼル・ラ・モンディアル(AG2r - La Mondiale)のジャンクリストフ・ペロー(Jean-Christophe Peraud、フランス)が総合2位に、FDJ・ビッグマット(FDJ- BigMatt)のティボー・ピノ(Thibaut Pinot、フランス)が同3位に入った。

 キッテルは今大会ステージ4勝でニバリと並び、最終ステージの2位にはカチューシャ・チーム(Katusha Team)のアレクサンダー・クリストフ(Alexander Kristoff、ノルウェー)、3位にはガーミン・シャープ(Garmin Sharp)のラムナス・ナヴァルダスカス(Ramunas Navardauskas、リトアニア)が続いた。

 ニバリはレースを終えたあと、真っ先に妻と娘のところに向かい、総合優勝の喜びを分かち合った。

 第2ステージで総合首位に立った29歳のニバリは、第9ステージ終了後にその座を奪われたものの、それから24時間後のフランス革命記念日(Bastille Day)には再びトップに返り咲いた。

 最終ステージは毎回スプリンターがしのぎを削るレース展開となり、逃げでステージを制したのは、ニバリが所属するアスタナのアレクサンドル・ヴィノクロフ(Alexandre Vinokourov、カザフスタン)監督が2005年大会に優勝したのが最後となっている。

 レースはスカイのリッチー・ポート(Richie Porte、オーストラリア)が逃げを仕掛けると、キッテルを筆頭とするジャイアント・シマノと、アンドレ・グライペル(Andre Greipel、ドイツ)を擁するロット・ベリソル・チーム(Lotto Belisol Team)が追走した。

 そしてレースが残り数百メートルに入ったところで先頭に立ったキッテルは、今大会ステージ2勝を挙げているクリストフにかわされたものの、そこから盛り返して逆転に成功し、ツールの最終ステージ連覇という快挙を成し遂げた。

 キッテルは今大会で挙げたステージ4勝のなかで、第1ステージと最終ステージを制しており、総合首位にも一度だけ立っている。

 チーム・ユーロップカー(Team Europcar)の新城幸也(Yukiya Arashiro)は、総合65位で大会を終えた。(c)AFP