【7月25日 AFP】歴史認識などをめぐり日韓関係が冷え込む中、韓国のソウル(Seoul)を訪問している東京都の舛添要一(Yoichi Masuzoe)知事が25日、韓国大統領府(青瓦台、Blue House)で朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)大統領と会談した。

 舛添都知事の表敬訪問を受けた朴大統領はこの機会をとらえ、過去の日本による朝鮮半島の植民地支配に関し、韓国側の要求を再度強調した。大統領府によると、朴大統領は特に慰安婦問題について取り上げ「両国間の問題だけでなく、普遍的な人権問題だ」と語った。また「(一部の)政治家の、特に歴史問題をめぐる不適切な発言は両国間の関係をさらに難しくしている」とも述べた。

 国連人権委員会は前日、日本に対し、慰安婦問題について国家責任を認めるよう求め、また人権侵害行為を独立調査で追及するよう勧告した。

 就任から1年半が経つ朴大統領はこれまで日本の政治家と会談することはほとんどなく、前回は米国のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領の仲介により3月にオランダ・ハーグ(Hague)で安倍晋三(Shinzo Abe)首相と会談したが、共に米国の同盟国である日韓の外交の溝は埋まらなかった。(c)AFP