【7月25日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)は24日、NBAドラフト2014で全体1位指名したアンドリュー・ウィギンス(Andrew Wiggins)と正式契約を結んだ。これにより、キャバリアーズは最低30日間、同選手のトレードが不可能となった。

 19歳のウィギンスは、史上最高の逸材の1人として幅広い評価を受けていた。しかし、ミネソタ・ティンバーウルブズ(Minnesota Timberwolves)のオールスター選手、ケビン・ラブ(Kevin Love)の獲得に動くキャバリアーズが、ウィギンスをそのトレード要員とする可能性がささやかれていた。

 キャバリアーズは22日、ユタ・ジャズ(Utah Jazz)からジョン・ルーカス3世(John Lucas III)、マルコム・トーマス(Malcolm Thomas)、エリック・マーフィー(Erik Murphy)を獲得。代わりに2年目のキャリック・フェリックス(Carrick Felix)と2015年のドラフト2巡目指名権、および現金100万ドル(約1億円)をジャズに譲渡し、ラブの獲得に向けてサラリーキャップに余裕を作り出していた。

 キャバリアーズに移籍した3選手の契約には、来季の保証がない。

 一方、ルーキーのウィギンスはキャバリアーズと契約を結び、8月24日までトレード要員ではなくなった。このため、ほかのチームにラブをトレードで獲得するチャンスが広がることになった。

 キャバリアーズでは、NBAを代表するスーパースターのレブロン・ジェームズ(LeBron James)が今月、4年間過ごしたマイアミ・ヒート(Miami Heat)から復帰することを発表した。

 ラブがキャバリアーズに加入すれば、2012年のロンドン五輪で金メダルを獲得したチームメートのジェームズ、そして才能に恵まれた若手のカイリー・アービング(Kyrie Irving)とともに、同チームに「ビッグスリー」が誕生する。

 古巣復帰を表明したジェームズは、ドウェイン・ウェイド(Dwyane Wade)、クリス・ボッシュ(Chris Bosh)との「ビッグスリー」でヒートを4度NBAファイナルに導き、そのうち2度制覇を果たしている。(c)AFP