【7月24日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・シティ(Manchester City)のU-21チームが、クロアチアのHNKリエカ(HNK Rijeka)との親善試合の最中に差別的な言葉を浴びせられたとして、プレーを途中で放棄していたことが分かった。

 リエカ側は発言を否定しており、問題の詳細を明かさないシティのやり方は、乱暴すぎるとしている。

 シティは22日、ウェブサイト上に「マンチェスター・シティEDS(Elite Development Squad)のU-21チームは本日、HNKリエカとの対戦を予定していましたが、セコ・フォファーナ(Seko Fofana)に対する相手チームからの人種差別発言を受け、中止とさせていただきます」とする声明を出した。

 クロアチア西部ノビグラード(Novigrad)で行われた試合の前半終了後、シティは選手に試合の放棄を命じ、それまで1-0とリードしていたリエカ側は、驚きを隠せないようだった。

 リエカのユースチームは、クラブのウェブサイト上で「マンチェスター・シティのパトリック・ヴィエラ(Patrick Vieira)監督がピッチに入り、審判と何かを話した後、ほぼ満員のスタジアムを驚かせる出来事が起きた。選手をピッチの外に出したのだ」とすると、「その理由は彼のみぞ知る」と述べた。

 リエカは同時に、チームの選手が「人種や宗教、国籍に対する差別で相手選手を傷つけるようなことはない」としており、シティ側の主張が間違っていることは「疑いの余地がなく明白だ」とする声明を出している。

 リエカは、「人種差別的な行動があったと主張する裏に、マンチェスター・シティの選手が汚いファウルにより退場になった事実と、ピッチを後にするという非論理的で乱暴な行動を、うやむやにしようとする意図が見える」としてシティを激しく非難すると、「マンチェスター・シティのような名誉あるクラブに所属する、責任感の強い方々によってこの決定が下されたのかと思うと、驚きを隠せない」と締めくくった。(c)AFP