【7月23日 AFP】中国・北京(Beijing)の公園で展示されている、巨大なカエルのアート作品がネットユーザーたちの間で江沢民(Jiang Zemin)元国家主席に似ていると話題になった──しかしこの作品を紹介した記事が23日までにインターネット上から削除されている。

 中国では2013年、香港(Hong Kong)の港に登場した巨大なアヒルのインスタレーション作品が熱狂的な反響を巻き起こした。その直後から中国本土の複数の都市では「偽アヒル」が出現する現象がみられた。

 高さ22メートルの巨大なカエルのアート作品は先週末、北京市内の玉淵潭公園(Yu Yuan Tan Park)に設置され、ソーシャルメディア上で江沢民元国家主席に似ていると話題になった。

 しかしネット上で作品への注目が高まると同時に、中国国営新華社(Xinhua)通信のニュースサイト、および人気ポータルサイト「新浪(Sina)」は23日までに、カエルの作品に関する記事を削除した。

 知名度の低いニュースサイトでは、カエルの記事に依然アクセス可能だとされるが、新華社のウェブサイト上では「申し訳ありませんが、アクセスされた記事は削除されたか期限切れです」とのメッセージが表示される。

 中国では、幸運を招くものと考えられているカエル。しかし江沢民元国家主席のあだなも同様に「カエル」で、一部のネットユーザーたちにからかわれている。

 玉淵潭公園の広報担当者によると、カエルの作品を直ちに撤去する予定はないという。(c)AFP