【7月23日 AFP】デンマーク1部リーグのFCコペンハーゲン(FC Copenhagen)は22日、欧州サッカー連盟(Union of European Football Associations、UEFA)に対し、保険の問題と安全面に不安があるとして欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)予選の会場をウクライナから別の会場に変更するよう要請した。

 FCコペンハーゲンは予選3回戦でウクライナのFCドニエプル・ドニエプロペトロフスク(FC Dnipro Dnipropetrovs)と対戦することが決まっており、29日の第1戦開催地はドニエプロペトロフスク(Dnipropetrovs)となっている。

 しかしFCコペンハーゲン側は、ウクライナ東部上空でマレーシア航空(Malaysia Airlines)の旅客機が撃墜されたことを理由に、試合会場の変更を要請した。

 FCコペンハーゲンの広報は、「UEFAが最終的にわれわれの要望を受け入れてくれることを望んでいるが、彼らがどう返答するかは想像がつかない」とコメントしている。

「われわれは対戦相手のFCドニエプル・ドニエプロペトロフスクと、ドニエプロペトロフスクという街に異論はない。ただし、情勢が安定しているという保証は誰もできないだろう」

 FCコペンハーゲンの広報はまた、安全面の不安に加え、チームをウクライナまで移送してくれる航空会社を見つけることは難しく、そのうえクラブが入っている保険会社はその地域は適用外だとしていることを明らかにした。

 デンマークサッカー協会(Danish Football Federation、DBU)は、会場の変更を要請したFCコペンハーゲンを支持している。

 協会は声明で、「DBUはUEFAがデンマークのチームを数少ない航空会社しか飛行しない国と地域に派遣することについて、とても心配している」とコメントした。(c)AFP