【7月23日 AFP】トルコ当局は22日、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相を含む政府高官に対する違法な盗聴行為の疑いで、100人を超える警察幹部を逮捕した。

 検察当局は声明で、2件の容疑に関する捜査の一環で、現職警察官とOB合わせて100人以上を逮捕したと発表した。

 容疑者の大半はイスタンブール(Istanbul)で逮捕されたが、捜査は首都アンカラ(Ankara)の他、イズミル(Izmir)やディヤルバクル(Diyarbakir)などの都市でも行われた。

 トルコでは昨年、エルドアン首相とその側近の関与が取り沙汰された大規模な汚職スキャンダルが発覚。今回の一斉逮捕で、エルドアン首相とかつて協力関係にあり現在は米国に亡命しているイスラム聖職者のフェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師と、同首相との強い確執が改めて表面化した。

 警察内部にいるギュレン師の支持者らは、事件の詳細情報を漏えいしたと強く非難されてきた。今回の逮捕者の多くはエルドアン首相の汚職疑惑の捜査で主要な役割を果たしていたとされ、疑惑の証拠の一部は、録音された電話の会話から収集されたものだという。

 過去10年以上にわたって首相を務めてきたエルドアン氏は、来月10日に行われる大統領選への出馬を表明しており、今回の一斉逮捕で政界の緊張がさらに高まるのは必至とみられる。(c)AFP/Fulya OZERKAN