【7月22日 AFP】ナイジェリアのイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」が北東部のダンボア(Damboa)で大規模な襲撃を行い、住民1万5000人以上が避難した。当局者が21日、述べた。

 ダンボアへの襲撃は17日夜に始まり、週末まで続いた。目撃者によると、ダンボアでは今月初めに治安部隊が撤退したため、民間人が無防備で危険にさらされていたという。

 ナイジェリアの緊急事態管理当局の高官は記者団に対し、少なくとも1万5204人がダンボアから避難したと語った。

 21日には報道各社がボコ・ハラムにダンボアが掌握されたと報じた。ボコ・ハラムはダンボアで地元統治機関としての地位を確立しようとしており、同過激派組織としては異例の行動だという。

 一方、ダンボアから避難してきた人たちの話によると、襲撃が始まった後、降伏しようとする人々が殺害されるなど、ダンボアの路上には多数の遺体が見られたという。また多くの高齢者がダンボアに取り残されているという。

 ボコ・ハラムはナイジェリア北東部で民間人を標的にした攻撃を継続しており、今年に入ってからすでに2000人以上が殺害されている。(c)AFP/Bukar Hussain