【7月22日 AFP】米テキサス(Texas)州のリック・ペリー(Rick Perry)知事は21日、メキシコ側から国境を越えて米国に大量流入する子どもの移民対策として、メキシコとの国境に予備兵1000人を派遣する計画を発表した。

 2016年の次期大統領選挙の共和党候補と目されているペリー知事は、中米から米国側に越境する子どもの移民問題に対し強硬姿勢をとっており、子どもたちを速やかに本国に送還しなければ「途方もない悲劇」になると警告している。

 ペリー知事は州都オースティン(Austin)での記者会見で、即時に最大でテキサス州兵1000人の国境配備を手配するようジョン・ニコルズ(John Nichols)州兵長官に指示したことを明らかにした。

 昨年10月以降、およそ5万7000人もの子どもたちがより良い暮らしを求めて、大人に付き添われずに中米から国境を越えて米国に流入している。その多くの行き先がテキサス州だ。

 ペリー知事は、不法入国者の増加で多数の警察官が国境警備に時間を割かれ、本来の警察業務に支障が出ていると訴えた。

 国境を越えて流入する子どもの移民問題は、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領にとって頭の痛い政治問題だ。オバマ大統領は中米各国の親たちに向けて、子どもたちを米国に送らないよう呼びかけている。(c)AFP