【7月22日 AFP】(一部更新)マレーシア航空(Malaysia Airlines)が、同航空のMH17便がウクライナで墜落したわずか3日後に、別の便に内戦中のシリア上空を飛行させていたことを認め、さらなる非難を浴びている。

 マレーシア航空は21日の声明で、英ロンドン(London)とマレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)間運航のMH4便が20日、通常航路に含まれるウクライナ上空がMH17便墜落により閉鎖されたことを受け、航路を変更してシリア上空を飛行していたことを認めた。一方で、この航路は国連(UN)の国際民間航空機関(International Civil Aviation OrganizationICAO)に承認されたものであるとして、航路変更の正当性を主張している。

 だが、この航路変更について、ツイッター(Twitter)などのソーシャルメディア上では「また航空機を失いたいのか」などといった批判的なコメントが殺到した。

 298人を乗せたMH17便は地対空ミサイルで撃墜されたとみられており、航空各社は、アジア欧州間で頻繁に利用していたウクライナ上空を経由する航路を回避することを決定している。

 MH4便については、航空機位置情報サービス「フライトレーダー24(Flightradar24)」が21日のツイッター投稿で「われわれが確認している中で、シリア上空を通過した大陸横断便はMH4便のみだ」と伝えていた。(c)AFP