【7月22日 AFP】マレーシアのナジブ・ラザク(Najib Razak)首相は21日、ウクライナ東部上空で撃墜されたマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH17便をめぐるウクライナ親ロシア派との交渉に成功し、犠牲者の遺体はオランダに、また同機のブラックボックスについてはマレーシアにそれぞれ引き渡されると発表した。

 ナジブ首相は、ドネツク人民共和国首相を自称するアレクサンダー・ボロダイ(Alexander Borodai)氏と交渉し、282人の遺体を列車でハリコフ(Kharkiv)まで運んで引き渡すことで合意したとしている。

 さらに、同機の2つのブラックボックスは、ウクライナ時間21日午後9時(日本時間22日午前3時)にマレーシアの調査チームが受け取ること、捜査に当たる国際独立調査官らには事件現場への「安全なアクセスが確保される」ことも明らかにした。

 ナジブ首相はテレビ放送された演説の中で、「われわれは裁きを下せるよう、同機がなぜ墜落したのか、誰がその責任を負うのかを知る必要がある」と述べ、全当事者に対し「合意内容が確実に守られるよう、引き続き協力していく」ことを要請した。(c)AFP/Julia ZAPPEI