【7月20日 AFP】イラク北部のモスル(Mosul)を支配するイスラム教スンニ派(Sunni)の武装勢力「イスラム国(Islamic StateIS)」が、モスルに住むキリスト教徒にイスラム教への改宗、特別税の納付、モスルからの退去のいずれかを求め、19日正午(日本時間同日午後6時)の期限を前に多くのキリスト教徒がモスルから脱出した。

 数千人のキリスト教徒が住むモスルを約1か月半前に制圧したイスラム国は、キリスト教徒がこの要求に従わない場合、「彼らに残されるのは剣しかない」としていた。

 モスルで取材している AFP記者によると、キリスト教徒らは期限に間に合わせようと、自家用車やタクシーにすし詰めになっていたという。

 家族を車に乗せてモスルから脱出してきたというあるキリスト教徒は、「町を離れる時、武装勢力の検問所でお金や宝石類をすべて取り上げられた家庭もいくつかある」と語った。(c)AFP