【7月19日 AFP】米コミックヒーロー「バットマン(Batman)」が今月、75周年を迎える。コミックシリーズやビデオゲーム、さまざまなイベントでこの記念すべき節目が祝われる。

 公式な「バットマンの日」は7月23日だ。ハリウッドではワーナー・ブラザーズ(Warner Brothers)がVIPスタジオツアーを企画。バットモービルやマスク、マントを見学したり、おみやげとしてグッズを購入したりもできる。

 バットマンの誕生は1939年5月、アーティストのボブ・ケーン (Bob Kane)と作家のビル・フィンガー (Bill Finger)の手によって生まれた。スーパーマンの成功に次ぐスーパーヒーローを作ってほしいとDCコミックスから依頼されて創造したものだ。

 スーパーマンと違い、暗い側面が与えられたバットマンはすぐに世界的なポップカルチャーのアイコンになった。キャプテン・アメリカやスパイダーマン、アイアンマンといった今の世代のスーパーヒーローたちが映画化される何十年も前の話だ。

 ブルース・ウェイン (Bruce Wayne)は、さまざまな媒体のおかげで、何十年も人気を保ち続けている。1960年代にはテレビシリーズの「バットマン」の成功により、原作のコミックブックの人気に再び火がついた。

 映画もバットマンの息の長さに貢献している。例えばクリストファー・ノーラン(Christopher Nolan)監督の「ダークナイト (The Dark Knight)」3部作。2005年、2008年、最後の2012年には英俳優クリスチャン・ベール(Christian Bale)が苦悩するバットマンを好演した。

 映画の興行収入を伝えるサイト「Box Office Mojo」によれば、バットマン映画全7作の世界での興行収入は37億ドル(約3750億円)に上る。

 2016年、バットマンは再びスクリーンに戻ってくる。スーパーマンとの初共演『Batman v Superman: Dawn of Justice』だ。バットマンを演じるのは、ベン・アフレック(Ben Affleck)に決定しているが、このキャスティングには懐疑的な声も上がっている。バットマン誕生から75年以上。アフレックがどう演じ切るのか、見ものだ。(c)AFP/SARA PUIG