【7月16日 AFP】お金はかかったけど楽しめた──サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)で同国を訪れた観光客らは、大会をおおむね楽しんだようだ。このような調査結果が15日に発表された。

 ブラジルの調査会社Datafolhaによると、回答者の83%が1か月に及ぶ大会の運営は良かったと思うと答え、逆に悪かったとしたのは3%だった。

 幾つかの競技場では、竣工・引き渡しが大会前夜までずれ込んだが、12会場のうち6会場以上については、回答者の92%が快適で安全だったと高い評価を与えた。

 当初、都市部での移動をスムーズにするための計画が開催各都市で持ち上がったが、その多くは撤回された。しかし回答者の72%は大陸規模の主催国内を移動するという有意義な体験をしたとした。

 試合前には、老朽化の進む空港施設で外国からのサッカーファン60万人以上と国内300万人の観客に対応できるかとの懸念があった。だが回答者の76%は問題なかったと答えた。

 多くの観光名所については84%が高く評価。82%が観光地での治安を賞賛した。

 一方、主な不満は高額な宿泊費用。手ごろな価格だと回答したのは32%にとどまった。

 またスタジアムで提供される食事の評価は低く、おいしかったと答えたのは42%で、17%がまずいと評価した。

 電話やインターネットの通信環境も評価は低かった。とても良いと答えたのは39%で、22%は不足していると答えた。

 調査でもっとも評価が高かったのはブラジルの人々だ。開催6都市で7月1日~11日に行われた調査で、60か国2209人の外国人観客95%がブラジル人の親しみやすさを高く評価した。(c)AFP