【7月15日 AFP】英ファッションブランド「バーバリー(Burberry)」は10日、アジアと米州地域の業績が好調だったことで、今年度第1四半期(4~6月期)は増収だったと発表した。

 4~6月期の売上高は前年同期比12%増の3億7000万ポンド(約642億円)。中国と香港(Hong Kong)に牽引されたアジア太平洋地域と米州地域は2桁の売上増をみせた。

 バーバリーのクリストファー・ベイリー(Christopher Bailey)チーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)兼最高経営責任者(CEO)は、「第1四半期の業績は、店舗やオンラインショップにおける販売、デジタル化、サービスへの投資によって、バーバリーから提供できる最高のブランド体験を顧客にお届けした結果です。私たちはこれからも、ブランドの伝統を受け継ぐ本物の製品と体験を提供することで、顧客との距離を縮めることを重視していきます」と述べた。「この勢いと明確なビジョンを武器に、今後も利益を伴った持続可能な成長が実現できると確信しています」

  一方、懸念材料としてはポンド高の影響が予想以上に大きくなる恐れがあるとしている。仮に為替レートが現在の水準のままなら、小売り及び卸売り事業の今年度通期の収益は5500万ポンド(約95億円)減少する見込みだ。5月の段階では、減益幅を4000万ポンド(約70億円)と見積もっていた。

 キャロル・フェアウェザー(Carol Fairweather)最高財務責任者(CFO)は、「ビジネスの健全性は引き続き高いが、為替の向かい風は強まっています。グローバル展開が続くなか、2015年度には為替の影響がさらに大きくなることが見込まれます」と語った。(c)AFP